どんどんつよく もっとつよく うたごえひびく いたみのとう
そのてっぺんに しがみついて ふるえてるのは どちらさま

すてたくても すてられなくて ちいさないたみ たまってた
そいつをずっと しまってきた いっこめのはこ みたされた

べつに いまさら つらくもないけど だれかがみてくれたらな
これだけあれば ゆるされないかな すこしやさしくされるくらい

すてたものも ひろって つめて まんたんのはこ つみあげた
とおりすがりを よこめにみて じゅっこめのはこ つみあげた

そうか これでも まだたりないのか だれにもみえないようだ
それじゃ どんどんたかくしなくちゃ せかいじゅうにもみえるくらい

どんどんたかく もっとたかく とりにもとどく いたみのとう
そのてっぺんに よじのぼって おうさまきぶんの なにさま

なにごとかと おおくちあけた やじうまともを みおろした
ここからみたら ありのようだ ひゃっこめのはこ つみあげた

おあつまりの みなさまかた これは わたしのいたみです
あなたがたの なぐさめなど とどかぬほどの たかさにいます

きっと わたしは とくべつなんだ だれもがみあげるくらいに
こどくのかみに えらばれたから こんなけしきのなかにきた

どんどんたかく もっとたかく くもにもとどけ いたみのとう
そのてっぺんに あぐらかいて かみさまきぶんの おうさま

きこえるのは かぜのおとだけ せんこめのはこ つみあげた
したをみたら めまいがした かけたはしを とばされた

そして ほんとうに さみしくなった だれにもみえないようだ
こえもでないほど こわくなった ふいにきこえた はんまーそんぐ

したからじゅんに だるまおとし だれかがうたう はんまーそんぐ
みんな あんたと はなしたいんだ おなじたかさまでおりてきて

どんどんつよく もっとつよく うたごえひびく いたみのとう
そのてっぺんに しがみついて はなをたらしてる かみさま

かみさまきぶんの おれさま
おれさまきぶんも さかさまありさま どちらさま

Composição: Fujiwara Motoo