あめだった
だからふたりのこころ
とてもぬれていた
あめだった
だからふたりのからだ
とてもふるえてた

あいはびしょぬれ
あまやどりしたくて
なにかことばをさがしたけれど
いまのふたりにはみつからない

ためいきだけが
どしゃぶりのなか
おともなくすいこまれて

ためいきだけが
どしゃぶりのなか
おともなくすいこまれて

あめだった
だからふたりのくらし
とてもひえていた

あめだった
だからふたりのひとみ
とてもくらかった

あいはちぎれて
おしながされてゆく

ゆめののこりびさがしたけれど
とうくはなれさりきえてゆく

ためいきだけが
どしゃぶりのなか
おともなくすいこまれて
ためいきだけが
どしゃぶりのなか
おともなくすいこまれて

Composição: Miyuki Taguchi