はるかそらのほし が ひどくかがやいてみえたから
ぼくはふるえながら
そのひかりをおいかけた

われたかがみのなか いつかのじぶんをみつめていた
つよくなりたかった
なにもかもにあこがれていた

きみはかぜにふかれて
ひるがえるぼうし みあげ
ながくみじかいたびをゆく
とおいひのおもかげ

きみがのぞむなら
それはつよくこたえてくれるのだ
いまはすべてにおそれるな
いたみをしるただひとりであれ

いまにかれるはながさいごにぼくへとかたりかけた
すがたみえなくとも はるかさきでみまもっている」と

そうだ きみはうちひしがれて
けずれていくこころね
ものがたりのはじまりは
かすかなさびしさ

きみのてがふれた それはひきあうこどくのちからなら
だれがどうしてうばえるものか
もとめあえるいのちはてるまで

かがやくほしはいう このはのむこうから
きみはただみつめる みらいをおもいながら
ぼくらはすすむ なにもしらずに かなたのほうへ

きみがのぞむなら
それはつよくこたえてくれるのだ
いまはすべてにおそれるな
いたみをしるただひとりであれ

かすかにわらえ あのほしのように
いたみをしるただひとりであれ

Composição: Kenshi Yonezu