見渡す限りの荒野に一人立っているんだ
そりゃ身震いもするだろう
幼い少女が夢に見ている白馬の王子みたいなもの
僕らもどっかで知らないうちに期待してしまっていたのかも
不完全なこの世界を誰かが
書き足してくれるなんてない
信じるという言葉を君は子供っぽいと笑うかい
見渡す限りの荒野で行く先を示すもの
胸に抱いて歩いて光る世界が僅かに変わる
僕の手にある「運命」という名の厚い本を眺めている
何でだろう今は開く時じゃない そこに何が書かれていても
ロクでもない未来などは知りたくない
それをいつか愛すことも
人は真実か嘘かを言い聞かせるとするけど
それは長い時の中何度も入れ替わる
今日の涙は明日の笑顔になったらいいけど
白馬には自分が乗る方がいい
大切な君の手を取りずっと高くまで行こう
この場所がどこだろうと見上げれば瞬く空星
その下で君を思えば悪くない夜になる
不安を数えた指に温もりが灯る
信じるという言葉を君は子供っぽいと笑うかい
見渡す限りの荒野で行く先を示すもの
胸に抱いて歩いて光る世界が僅かに輝く